地域社会との共生

自社にとって重要な理由

 アークスグループの食品スーパー各社は、長年にわたりそれぞれが展開する地域社会に支えられて発展してきました。一方、食品スーパーは少子高齢化が進む中で単なる食品小売という枠を超えて「地域コミュニティの拠点」としての役割を果たすことが求められています。私たちは、小規模自治体への出店や地域行事への協力、災害時の支援体制の構築などの自治体連携を通して、地域社会の持続性を高める役割を担うことが自社の継続的成長に繋がると考えています。

与えたい社会インパクト

 アークスグループが「地域社会との共生」に取り組むことで、出店しているエリアの活性化や周辺住民の生活の質の向上といったインパクトを与えることを目指しています。具体的には、人材の地元採用強化による雇用の創出や自治体・団体との各種協定締結、フードバンクや子ども食堂との連携強化などを通して、地域課題の解決に貢献しています。地域を元気にして住む人の暮らしをよりよくすることで、住み続けられるまちづくりの実現に寄与することを目指しています。

具体的な取り組み

これまでの取り組み
  • 人口減少や高齢化が進む地方都市・小規模自治体に積極的に出店。買物弱者へのアクセス確保や地域の雇用創出を通して、暮らしを支える生活インフラとしての役割を果たしている
  • 地域のスポーツ大会、福祉イベントなどに協賛・出展し、地域住民との交流機会を提供。地域の繋がりやにぎわい創出に貢献している
  • レジ袋販売金額を、北海道 CGC「みどりとこころの基金」に寄付。日々のお買物が、地域貢献に繋がる仕組みを構築
  • 地元自治体や社会福祉協議会と連携協定を締結。地域密着型のスーパーとして、共助・共創の体制づくりを推進している
  • 大規模災害に備えた事業継続計画(BCP)を整備。店舗での水のローリングストックや避難者受け入れも想定し、地域を支える体制づくりをしている
NEXT ACTION
  • 人口減少が進む地域でも継続運営可能な、Da* マルシェや「春採モデル」などの小型・低コスト・高効率な店舗モデルのさらなる展開
  • 余剰食品の有効活用と地域福祉への貢献を両立させる仕組みとして、フードバンクや子ども食堂との連携を強化
  • 地元メーカーや物流企業と協力し、環境対応・防災対応・地域循環型経済の構築など、共創型の連携強化
  • 高齢者の定期来店や地域との関係性を活かし、行政や見守り団体と連携した「地域の目」としての役割拡充を図る
  • 災害協定に基づく訓練や BCP 見直しを通して、被災時にも地域の支えとなる体制を段階的に強化
  • 地元高校・大学との連携による店舗見学・インターンシップなど、地域人材の育成・定着に貢献する活動を推進

CASE1 生活者と社会を繋ぐ福祉支援の実践

 私たちは地域に根ざした企業として、日常のお買物が地域貢献に繋がる仕組みづくりを大切にしています。レジ袋の販売による収益を、北海道CGC「みどりとこころの基金」に寄付する取り組みを継続。2008年から2024年までの累計寄付額は、9億6,334万円にのぼります。また、店頭での募金活動や福祉団体との協働イベントを通し、地域の支援を必要とする方々へのサポートにも取り組んでいます。今 後も、地域住民の皆様との繋がりを深め、共生社会の実現に貢献します。

「みどりとこころの基金」贈呈式

CASE2 地域に根ざした売場づくりによる地産地消の推進

 アークスグループは、地域に根ざした食品スーパーの集合体として、グループ各社が地域ごとの特性に応じた売場づくりを行っています。地元の生産者様と連携し、産地直送の商品を取り揃えるなど、地産地消の促進を目指しています。こうした取り組みは、地域の食文化を守りながらお客様との信頼関係を深め、食品スーパーの価値をより高めることにも繋がります。

スーパーアークス戸倉店(道南ラルズ)

CASE3 学生や地域との連携による人材育成と地域貢献

 地域を担う若い世代の育成を目的に、高校・大学との連携を進めています。ユニバースやベルジョイスでは、高校生が育てた和牛を使った商品の販売や、店舗でのPR活動を支援。道北アークスや道東アークスでは、学生が考案した商品の販売や、学生向けの料理教室を開催しました。また、ユニバースや福原では、料理コンテストへ出品する高校生へのサポートなど、地域と連携した多様な取り組みを行っています。

道北アークス・拓殖大学北海道短期大学とのタイアップ商品の販売

CASE4 買物が困難なお客様を支える多様な手段の展開

 高齢化や交通手段の不足により、日常の買物が困難なお客様を支えるため、グループ各社では多様な取り組みを進めています。伊藤チェーンでは、店舗への移動手段として「お買い物バス」を運行し、地域住民の外出をサポート。ラルズ、ベルジョイス、伊藤チェーンでは、ネットスーパーを活用した宅配サービスを実施しており、店舗、配送、移動支援などを通して、地域の暮らしを支える取り組みが広がっています。さらに、2025年11月からはベルジョイスと伊藤チェーンが移動スーパーを開始し、買物支援の幅を一層充実させていきます。

伊藤チェーン「お買い物バス」のお知らせ

  1. サステナビリティ
    1. 重点課題(マテリアリティ)の策定プロセス
    2. アークスの健康経営
    3. 地域社会との共生
    4. 地球環境への配慮
    5. お客様の豊かな暮らしへの貢献​
    6. ダイバーシティ&インクルージョンの推進
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