アークスは、傘下の事業子会社を管理・統括する純粋持株会社として、グループ全体が社会的責任を果たし、企業倫理に則った経営を行うための内部統制システムを整備しています。取締役会はグループ各社の経営陣で構成され、グループの最高意思決定機関として経営に関する積極的な意見交換と迅速な意思決定を行っています。また、取締役・監査役・執行役員及び全事業子会社の社長で構成される「グループ経営会議」において、グループの重要事項に関する協議を行うと共に、情報共有を通してグループ各社の意思統一を図っています。これらの会議体には社外監査役を含む監査役が出席し、経営判断のチェックを行っています。また、アークス全社を同じ基準で、経営層から店舗レベルまで統制する体制を整備しています。

アークスグループは、全ての利害関係者に対し、適時、適切に情報公開を行っています。外部の関係者に対しては、IR（インベスター・リレーション）活動に関する部署を設置し、インターネット上に有価証券報告書や決算短信等の財務情報を開示し、株主・投資家・アナリスト・マスコミ関係者の方々に対する決算説明会を実施しています。内部の関係者に対しては、定期的にグループ社内報を発行し、グループの決算情報・新人紹介及び各社の最新情報等を共有しています。また、「私たちは常に株主・お取引先・社員・家族を尊重し、誠実に対応します」とグループ行動指針に定め、当社の利害関係者に対する姿勢をグループの全役職員が共有し、実現出来るよう努めています。

アークスグループは、グループ理念を「地域のライフラインとして価値ある商品・サービスを低価格で提供し、豊かな暮らしに貢献します」と定め、事業領域を食品流通に限らず日常生活に必要な商品やサービスに拡大し、人生のあらゆるシーンに対応できる企業を目指しています。ご高齢のお客様、妊娠されているお客様、お身体の不自由なお客様に対するお買い上げ商品の無料宅配サービスの実施、各行政自治体のゴミ収集有料化に合わせたマイバッグ持参運動の展開等、安心・安全な商品・サービスの提供を通じて地域社会に貢献しています。

アークスグループでは、「損得より善悪」の理念の下、社内の不正・問題等を発見した従業員が躊躇なく通報できるよう、社内のコンプライアンスグループと社外の弁護士事務所に通報窓口を設置しています。通報者が不利益を被らないよう、通報者の個人情報を徹底管理すると共に、通報を受けた事例を「コンプライアンスニュース」として全社員に周知し、再発防止に取り組んでいます。

アークスグループ全体のコンプライアンス及びリスク管理を統括する組織として設置された「コンプライアンス・リスク委員会」は、社長自らが委員長となり、全役職員に関連法令やグループ理念・行動規範についての教育を行い、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンスに関する基本事項を周知徹底しています。また、全役職員に企業理念や行動指針を記した「アークスグループ・フィロソフィー」を配布し、企業理念の浸透やビジョン（目標）の共有化を図っています。